市場価値の向上
薬剤師の市場価値を向上させるメリット2つ
薬剤師としての市場価値を上げておくことはどんなメリットがあるでしょうか。
①生き残れる薬剤師になる
薬局にとって厳しい時代。調剤報酬は上がらず、物価や人件費は上がり続けています。
全ての薬局が、もはや、利益を上げられない薬剤師を雇い続ける余裕はありません。きつい表現になりますが、「仕事のできない薬剤師」は淘汰されていくでしょう。
高い給料をもらって働き続けられる、「生き残れる薬剤師」に、最低限なっておきましょう。
②稼げるor好条件で働ける薬剤師になる
自分の市場価値を上げておくことで、転職時により有利な条件を引き出せます。年収を最大限に高く採用してもらったり、「時短勤務」「残業なし」など譲れない条件を通すことも楽になります。
薬剤師の市場価値を上げる方法3つ
①幅広い経験を積む
薬剤師としての経験の豊富さは重要です。転職時も必ず確認されます。可能な限り幅広い経験を積んでおきましょう。
- 管理薬剤師経験
- 在宅経験(施設在宅・個人在宅)
- 主な受付処方箋の診療科の種類
- 受付処方箋枚数・薬局の規模
- (個別指導経験)
②働き方の許容範囲を広げる
働き方の許容範囲を広げておくことで、有利な採用条件を引き出しやすくなります。
- 全国勤務
- ラウンダー
- 1日に複数店舗を掛け持ち
- 週4日+半日2回の勤務
最初は抵抗を感じる働き方も、考え方によっては実はメリットになるかも。
一度経験してみるのも良いかもしれません。
特殊な働き方のメリットはコチラで確認を!
③薬剤師の能力を磨く
薬剤師として薬局運営を回す能力を磨くことで、アピールポイントになります。
キャパシティ
忙しい店舗の経験を積み、処方箋をさばく能力が高くなると強力な強みになります。
転職時には特に有利です。「忙しい店舗でも大丈夫です」と言える人なら職場の選択肢はぐっと広がり、有利な条件を引き出すこともできるでしょう。また、今後薬剤師として生き残っていくために必須の要素でもあります。
コミュニケーション能力
患者さんとのコミュニケーション能力も重要ですが、ここで取り上げたいのは、「職場内でのコミュニケーション能力」です。
- 薬局内の連携をスムーズにする
- 薬局の雰囲気を良好に保つ
コミュニケーション能力は、これら、正常な薬局運営に必須です。
コミュニケーション能力に欠如した薬剤師は、職場環境の悪化による社員の離職などの原因にもなります。苦手な人は、なんとか努力で克服したいですね。
反面教師にしたい、絶対になりたくない薬剤師の例をコチラの記事で紹介しています。
また、キャパシティ+コミュニケーション能力のどちらにも優れた薬剤師は非常に重宝されます。
忙しい店舗でも、雰囲気がよく、スタッフが楽しさややりがいを感じて働ける職場が作れる可能性があります。
理想の薬剤師像のひとつをコチラの記事で紹介しています。
課題解決能力
薬が足りない、入荷しない、など、イレギュラーがたくさん発生するのが薬局業務です。
近年はさらにこのリスクが増しています。厄介なのは、発生する課題は千差万別で、決まった答えがあるわけではないことです。
突然のトラブルや、患者のかかえる課題に柔軟に対応できる能力も、薬剤師として重要な能力です。
この能力を向上させるのは簡単ではありません。最も近道になるのは、この能力に優れた薬剤師のもとで働き、様々な選択肢や方法を検討する様子を実際に見て学ぶことでしょう。
もし一緒に働ける機会があれば、ぜひ最大限に学びましょう。
薬の知識
薬剤師として最も重要な要素のひとつです。
最も効率的に成長するためには、やはり様々な薬局で、様々な診療科の処方箋を経験することでしょう。
経験とともに誰もが成長できる部分ではありますが、非常に注意してほしいのは、1つの薬局で長年過ごすことは危険!ということです。
特に、耳鼻科や皮膚科など限られた薬しか扱わない薬局で長年過ごすことは、薬剤師として生き残ることに支障をきたす可能性があります。
薬剤師としての市場価値を上げたら
今の職場で、自身の市場価値を十分上げられたなら、その後はどんな選択肢があるでしょうか。
①優秀な社員として生き残る、活躍していく
薬剤師にとって厳しい時代ですが、向上心をもって自身の市場価値を上げたあなたなら、今の職場でも他の人よりも好待遇で働き続けられるかもしれません。
周りの仲間からも頼られ、良好な人間関係の職場を作りやすいでしょう。
②転職してキャリアアップ
ぜひ検討してほしいのが転職という選択肢です。
正直なところ、自分が成長しても、今の会社のままでは給料は変わらない、という場合が多いでしょう。
せっかく磨いた自身の市場価値を活かし、より好待遇を目指したり、ステップアップでさらに市場価値向上を目指したりしてください。