薬剤師3年目で一度転職を検討するべき理由

薬剤師3年目は一度自分の現在地を確認してみよう

薬剤師という職業に一通り慣れてくる3年目。「今の会社のままで大丈夫なのか?」一度立ち止まって考えてみましょう。

  • このまま同じ場所にいて、30年後まで薬剤師として稼いで行けるスキルが身につくか
  • いま大変な店舗にいるなら、同じ大変さでより稼げる職場はないか
  • 今後より厳しくなるこの業界で、今のままでいられるのか

業界の現状を知り、危機感を持とう

薬局業界は、調剤報酬の改定で収益が減るなど、年々厳しくなっています。

どのような変化が進んでいるか、考えたことはありますか。

利益を出せない会社は淘汰され、利益を出せる会社に買収されていきます。

では、「利益を出せる会社」とはどんな会社でしょうか。

最も大きな要素は、「薬剤師の人件費効率」です。つまり、人件費の高い薬剤師をどれだけ働かせているか、です。

  • 薬剤師一人あたり1日40枚ぎりぎりまで働かせる
  • 複数の店舗を掛け持ちさせ、移動やヘルプが多い

キャパシティの低い薬剤師は大変な思いをするでしょう。

そんな怖い話をコチラで紹介しています。「変わらなきゃ」という危機感を感じていただけると思います。

転職を検討することのメリット3つ

転職を検討することのメリットは大きく3つあります。

  • 年収アップを期待できる
  • 薬剤師としてのステップアップを期待できる
  • 自身の市場価値を認識できる

詳しくはコチラの記事でも紹介しています。

3つ目の、「自身の市場価値の認識」はとても大切です。同じような苦労で年収が100万円単位でアップする職場を見つけられるかもしれませんし、あるいは、今の職場が高給だという結果になり、今の職場への納得感が高まるかもしれません。

薬剤師3年目で転職を検討するべき理由4つ

実は薬剤師3年目は転職を考えるのに適したタイミングです。一度立ち止まって考えてみることが大切です。

結果として転職を見送る場合も多いでしょうが、転職を検討することはムダではありません。自分の現状を知り、他の会社・他の選択肢を知ることで、より有意義に今後の薬剤師生活を送れるはずです。

 
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転職のタイミングは実は人生に大きな影響があります。
3年目は一つの区切りとしてよいタイミングです。

若手のうちにアクションを起こすべき

自分を変える、新しいアクションを起こす、ことは大変なことです。思い切るための精神的なコストがありますし、変化についていくために疲労も大きいでしょう。

年を重ねるにつれ、変化についていくのはますます大変になっていきます。

大きな変化を受けいれやすいのは若手のうちです。若手のうちから変化に慣れておくと、将来も変化についていける能力を維持しやすいです。

3年あれば1つの会社での成長はほぼ達成できる

薬剤師3年目で感じる人も多いのが、「マンネリ化」でしょう。所属店舗もほぼ固定化され、同じような処方箋をさばき、成長を感じる機会がかなり減っているはずです。

ステップアップを目指すなら、転職はうってつけの手段です。やりたい仕事から職場を探すこともできますよ。

重大イベントまでに勤続期間を確保できる

実は、転職すべきでないタイミングがあります。

  • 育児休暇をとる時点で、2年以上勤続しているべき(手当をもらえる)
  • 住宅ローンを組むときに、3年以上勤続しているべき(ローンを組みやすい)

これらのイベントを控えているタイミングでは転職は控えるべきでしょう。

逆に、これらのイベントの前に年収を上げておきたいなら、行動を起こすのは早い方がよいでしょう。

職歴が傷つかない

就職から退職までのスパンがあまりに短いと、その後の就職活動で不利になる場合があります。

可能ならば3年間は働いていれば、不利になることはまずありません。転職の理由が「ステップアップ」などポジティブな理由であれば、2年で転職しても不利にはならないでしょう。

3年目は職歴の見栄えを気にせず転職できる良いタイミングです。